日本に統治されていた台湾
台湾は、かつて日本に統治されていました。1894年に勃発した日清戦争に日本が勝利した為、翌年の下関条約で当時の清帝国(中国)より台湾を譲り受けたのです。
この後第二次世界大戦終了後まで台湾は日本の植民地となります。日本が統治した当初こそ、台湾の抗日武装運動は強く、国内では紛争が起き、虐殺も相次ぎました。
しかし、世界の中での植民地経営ぶりをアピールする為、欧米に対しても対抗意識が強かった当時の大日本帝国。植民地だからと原住民をずさんに扱うのではなく、当時まだ整備の乏しかった道路や鉄道のインフラに力を注ぎ、学校などの教育機関を充実させ、台湾の近代化、経済発展に貢献しました。
また、非常に衛生状態が悪く、疫病も多かった当時の台湾の病原菌汚染の防止の為にダムや上下水道を開発し、病気の蔓延を防ぎました。この政策を統括した政治家、後藤新平への慰霊は今日においても行われています。
台湾に親日家が多いのは、この時代の背景が関連しているといっても過言ではありません。